ENTRY #146
野村和弘個展 "johnna" のお知らせ
| Posted by 野村和弘 | Date: 08.03.22 PM12:50 |
京橋の南天子画廊にて、3月31日−4月26日の会期を持って、" johnna "を開催します。ぜひ、ご高覧下さい。
殉職者Wに、johnnaを捧ぐ
自らがフリークだと自覚して、そのことと共に生きることは容易いことではないのだろう。だいたいが、うすうす感じていたとしても,良くてその周りをうろつくばかりだ。そこに足を踏み入れようものなら,知らない他者に安定を脅かされてしまうかも知れない。それを得るために払ってきた労力、その全てが無になってしまうのだとすれば。知らない他者など、存在しないことにしてしまおう。その人々の心は連帯を作らせる。フリークとして生きる人間は混乱をもたらす、あるまじき罪人なのだ。そして言うだろう。しかしあなたが望むなら、正常な私たちと遜色のない人間にしてあげよう。背中のこぶでさへ、取り除くことが可能だ。それでも応じない人に、その寛大な人々は一転石を投げ始める。それが、自らの無罪を証す唯一の方法だからだ。しかも、真っ先であることを競うようにして。迷いが見えたら疑われかねないし、何より自分を信じさせる必要があるために。また都合の良いことに、その罪人=敗北者は、次第に無口とならざるえなくなる。それは度重なる投石にエネルギーが萎えたからではなく、本当は、と口を開くことに、自らの優位を語る勝利者と同じ自分を見てしまうからだ。さらに勝利者は、敗北者の銅像を自分たちのために建てるだろう。ちょうど生々しさが飛んだ頃合いで。
*Wは、今年の2月にこの世を去った同年代の画家である。彼の作品は、ヨーロッパ、バロックの教会や城を飾る大理石を模した壁画の表面に似ていた。


